1996德之岛洞穴调查报告书-京都产业大学.PDF

1996 徳之島洞穴調査 THe Report of Tokunosima Cave Reserch in 1996 報告書 1996 徳之島洞穴調査隊 はじめに 　鹿児島県奄美群島徳之島は、最近では日本中のケイバーがよく訪れる沖永良部島の北 隣に位置している。 　この島の地質は、北部や山岳地帯を占める奄美古成層と南部の琉球石灰岩帯に大別で き、沖永良部島と同様に相当数の鍾乳洞の存在が予想された。実際に1964年の愛媛大学 学術探検部に始まり、1970～1993年までの九州大学探検部による数回の調査により、 総延長2052mの銀河洞を含め、30程の鍾乳洞の存在が確認されている。それでも、ハブ の生息地であるという理由からであろうか、沖永良部島に比べて十分な調査が行われたと は言えず、また、沖永良部島でさえ現 在でも新洞の発見が後を絶たないこと から、徳之島に関しても、大規模な洞 の存在が期待できるのではないだろう か。 　このような考えのもと、我々は1996 年春からこの島の調査にとりかかっ た。同年の夏、及び冬にも調査を継続 して行い、合計23日間、延べ人数25人 を動員した。結果として小規模な洞穴 は多数発見したが、それらは当初我々 が夢に見た1000mオーバーにはとても 及ばないものであった。しかし、全員 が３回生以下で、洞穴調査の経験のあ るものは殆どなく、初めて訪れる島 で、右も左も上も下も分からない段階 から始まったこの調査も、参加者全員 の努力と、新洞発見にかける情熱で３ 次隊まで継続できた。結果はどうであ MCD1 洞内 れ、内容的には非常に満足している。 　 　我々は、1996年12月27日から1996年1月3日まで行った第3次の調査をもってひと まず徳之島の調査を終了させる。この報告書は総ての成果をまとめたものである。御一読 頂きたい。 　今後、徳之島の調査を行いたい団体には、ご連絡下さればできうる限りの協力をする。 1　 　 　　　　　　　The Report of Tokunoshima Cave Reserch in 1996 目次 1 2 徳之島洞穴調査隊参加者一覧3 4 第１章　洞窟調査報告 調査概要7 徳和瀬第1,第2,第3洞10 ウチニョウ上,下の穴12 ユンボの穴14 瓶穴15 ヨンマイ洞17 M,D,C・・19 ヨヲキ洞穴21 小倉の風穴24 コンコロ畑の穴27 上代跨洞29 海風洞30 海観洞（小島新洞）33 ぺったんこ洞36 第２章　測量図集 測量図について39 ウチニョウ上の穴　平面図40