心理統計法Ⅰシラバス eocities.jp.pdfVIP

- 1 - 法政大学文学部心理学科２０１２年度講義 心理統計法Ⅰシラバス 担当 越智啓太 授業の目的と達成目標 （１）心理学で使用する基本的な統計技法を学び、その原理を理解するとともに、それら の技法をユーザーとして使いこなせるようにする。 （２）心理教育統計学Ⅰでは、中学高校からの数学の知識のうち、心理学の勉強に必須な 部分をを復習し、大学での心理統計学の基礎的な概念についてゆっくりと確実に学習する。 Ⅱでは、Ⅰでの知識を前提として各種の統計技法について、学習し演習していくので、Ⅱ を学ぶ前提としてⅠの知識は確実にしておくこと。 （３）授業は、ゆっくり進むので、受験で数学を選択した学生、統計学を既習の学生、数 学の得意な学生にとっては冗長であるが、例年油断して落とす学生もいるので注意するこ と。 授業準備 （１）本授業は予習、復習が必要である。 （２）授業、小テスト、期末テストでは、電卓の使用を許可するのであらかじめ用意して おくこと。留意点（A）必ず√キーのついたものを用意すること。（B）統計機能がついた もの、プログラム電卓は不可。（C）パソコン自体を電卓として使用することは不可。（D） 携帯電話の計算機能を使用するのは不可。 （３）テキストは予習、復習のために必要である。授業ではそれほど使用しない。 成績評価 本講義の成績は 小テスト（出席点も込み：４０％程度）＋中間テスト（３０％） ＋期末テスト（３０％）±出席票（コメントシート）?出席 で算出する。小テストは毎回授業開始直後（5 分から 10 分）に行い、範囲は、基本的に は前回の授業の復習である。出席は小テストを受けたかどうかで評価する。出席票（コメ ントシート）ではないので注意すること。出席票（コメントシート）は、コミュニケーシ ョン用。 この授業の目的は基礎的な知識の習得なので、成績は絶対評価で行います。全員、A ＋ の可能性もありますし、全員 Cの可能性もあります。 - 2 - テキスト?参考書 （指定テキスト） 山田剛史?村井潤一郎 よくわかる心理統計 ミネルヴァ書房 ☆☆☆☆ （推奨参考書） 中村知靖?松井仁?前田忠彦 心理統計法への招待 サイエンス社 ☆☆☆(難易度ふ つう） 吉田寿夫 本当にわかりやすいすごくたいせつなことが書いてあるごく初歩の統計の本 北大路書房☆☆(難易度 ふつう） 向後 千春?冨永 敦子 統計学がわかる 技術評論社 ☆☆(難易度かなりやさしい） 前野昌弘 知識ゼロでもわかる統計学 検定?推定超入門 技術評論社 ☆☆(難易度 やさしい） 石井俊全 意味がわかる統計学 ベレ出版 ☆☆(難易度やさしい） 金子治平?上藤一郎 よくわかる統計学Ⅰ基礎編 ミネルヴァ書房 ☆☆☆(難易度ふ つう） (問題集） 南風原朝和?平井洋子?杉澤武俊 心理統計学ワークブック 有斐閣 ☆☆(難易度や や高い、公務員(心理職）試験受験者、大学院受験者はこのレベル） （統計の参考書の選び方）複数のテキストを見比べて自分のわかりやすいもので勉強していくことは統 計の勉強では、とてもよいことなのですが、自分の実力に見合わないものを選んでしまうと逆にわかり にくくなってしまったり、数学嫌いになってしまいます。そこで、特別に数学が好きという人や理系の 人をのぞけば、理系の人向けの統計学の本は選ばないことがとりあえずは無難です。あと、どちらかと いえば、心理学に特化した統計学の本をえらんだほうがよいでしょう。 授業進行予定 （１）以下に具体的な授業進行予定をあげる。ただし、これはあくまで、目安なので、実 際には若干のずれが生じる可能性がある。 （２）シラバスの内容のすべてについて講義するとは限らない。授業で取り上げなかった 内容、用語については原則的には試験範囲ではないが、必ず自習しておいて、その概念に ついて理解しておくこと。 - 3 - 授業の進めかた （１）小テスト実施、回収、小テストの解答配布、簡単な解説 （２）その回の授業 （３）出席票回収（質問、意見などがあれば記入すること） 第１回 オリエンテーション ０，事前テストとアンケート １，授業の進め方、予習?復習、小テスト、成績評価基準 ２，心理学でなぜ統計が必要なのか（中村１；山田Ⅰ） ?データの要約 ?相関の研究 ?平均値の差の検定の研究（2つの平均値、3つ以上の平均値） ?多変量解析の研究 ３，ユーザーとしての統計学とは（山田Ⅰ） 用語 □ユーザーのための統計学 □データの収集 □相関 □差の検定 □多変量解析 第２回 統計学の基礎知識（１）順列と組み合わせ １，順列 nPr ２，組み合わせと nCr（中村５） ３，組み合わせの重要公式(中村５） 用語 □階乗 □！ □ n! □順列 □ nPr □組み