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ラムドアース建築の材料と型枠に関する研究 －土と藁のアトムハウスプロジェクト その４－ ○ 木村 愛子 吉岡 亮 キーワード；ラムドアース，配合比，型枠 森下亜由美 1．はじめに 学敷地内で採取できる土は①黒土：マムシ谷から 1-1 目的 採取した土②堀土：アトムハウスの敷地を整地し 本研究では，ラムドアース建築を実際に施工す た時に出た土③盛土：アトムハウスの敷地の南に るにあたっての基礎研究として，使用する材料の ある盛土の土の3 種類ある。 選定とその配合比等とアトムハウスのデザインに 石灰…石灰には石灰岩や貝殻を焼成した生石灰と， 基づく型枠の構造を，強度実験，実験的施工を繰 生石灰に水を加え発熱膨張した消石灰がある。 り返し行うことにより決定する。更にそれを基に 2-2 テストピース作製 施工を行う。 《テストピースの作り方》 1-2 方法 （1）土・石灰・砂を混ぜ合わせる。 1）材料を選定する （2）（1）に水を加える。水の量は手で握って押し固 ①テストピースによる落下実験・圧縮強度実験お めてみて固まる程度入れる。(乾燥した土：水＝ よびデモ版築の実験的施工を行う②実験結果を基 5:1 程度) に実際にラムドアース壁を施工する時に使用する （3）型枠の半分くらいまで土を入れ、突き棒で音が 土の種類・石灰の種類・配合比について検討する。 変わり入れた土が半分になるまで突き固める。 2）型枠の構造を決定する この時土の密度が均等になるように押し固める ①ラムドアース建築の事例を参考に型枠の模型を ようにする。（型枠に油を塗っておくと型枠から 作り，型枠の構造について検討する。②模型を基 テストピースを抜く時に抜けやすい。） にデモ版築用の型枠を作りデモ版築を行うことに （4）（3）を繰り返す。 より型枠の構造について実験的に検証する。③デ （5）型枠を外し、乾燥させる。 モ版築での施工を踏まえ，実際の施工に使用する （テストピースの形状：約10 ×8 ×17．5 （ｃｍ）） 型枠の構造を決定する。 2-3 落下実験 3）施工及び，材料･型枠･施工の評価 《目的》テストピースで落下実験を行い，適当な土 ①決定した材料，型枠を用いて，施工を行う。② と石灰の配合比･石灰の種類（消石灰、生石灰）・使 今後のラムドアース建築の施工のあり方を，今回 用する土（3 種類）・土の粒子の大きさを検討し実際 の施工を評価すると伴に検討する。 の施工で使用する材料を決定する。また圧縮強度実 2．材料を選定する 験により強度を測定する。 2-1 選定する材料 《方法》①3 種類の土（黒土、盛土、堀土）を使い 外国で作られているラムドアース建築は土だけ それぞれ配合比・石灰・粒子の大きさを変えテスト を材料として作